昼神温泉は長野県下伊那郡那智村にある温泉です。
歴史は比較的新しく、1973年にトンネル掘削のためのボーリング中に温泉が湧出したことに始まります。その後湧出量などを調べるための試掘調査などが行なわれて、自治体による温泉開発が始まりました。
泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、疲労回復・健康増進、それと美肌などの効能があります。
中日ドラゴンズの落合監督が現役時代に自主トレを昼神温泉で行なったため、現在では後輩選手が自主トレに訪れたり、中日ドラゴンズの納会が行なわれるなど、野球ファンにとっても注目の温泉地となっています。
近くには中央アルプス南端を流れる阿智川があり、その両岸をはさむようにして温泉宿やホテルが立ち並んでいます。町の条例で飲食店のネオンサインを禁止しているため、閑静で落ち着いた感じの温泉街となっています。
ホテル・旅館は20ほどあり、予算や人数に応じて選択できます。
一番多いのは10,000円~20,000円の宿で、どの宿もリラックスして楽しめるよう落ち着いた造りになっています。
代表的なホテルとしては、「湯元ホテル阿智川」、「伊那華」、「山翠」、「石苔亭いしだ」、「昼神グランドホテル天心」などが挙げられます。
昼神温泉は比叡山とも縁が深い土地です。
まだこの地が信濃国と呼ばれていた頃、美濃国との境に位置する神坂峠があまりにも急峻であったため、旅人を思いやった天台宗の開祖、最澄が広拯院というお救い小屋(仮設避難所)を建てました。
このように比叡山延暦寺とは大変縁が深く、最近では広拯院(月見堂)一帯を信濃比叡と呼称することを許されました。
また、2005年には信濃比叡本堂において、開眼法要が行なわれました。一般の人が参加できる催事としては、厄除けわらじ参拝があります。これは最澄が神坂峠を歩いた当時を振り返り、わらじを履いて伝教大師ご尊像を参拝することにより厄を払うといういわれがあります。
ほかにも、暮白の滝皿投げ祈願や信濃比叡ウォーキングなど、歴史と伝統に触れられるイベントが数多くあります。中でも有名なのが、信濃比叡大火生三昧でしょう。これはいわゆる火渡りの修行で招福を祈願するものでもあります。これにはなんと一般人も体験できますので、興味のある方は参加してみると良いでしょう。
最後に、昼神温泉に訪れたら忘れず行きたいのは朝市広場でしょう。信濃といえばもちろんそばですが、他にも漬物・ジャム・スイーツなど、ご当地でしか買えない食品が数多くあります。
昼神温泉へのアクセスはJR飯田駅より信南交通バスで約40分、車なら中央自動車道飯田ICより15分です。暑い夏には避暑地として昼神温泉を選ぶのも良いでしょう。